天才の時間の使い方。実は誰でもできる事を実行するかしないかだった。できることからはじめる。
スピードは最強の武器である。
「なぜ、あなたの仕事はおわらないのか」
中島 聡
ウィンドウズの「ドラッグ&ドロップ」を世界に普及させ、「右クリック」の概念を現在の形にしたプログラマーの本です。いわいる天才と呼ばれている人が書かれている、「時間術」に関する本。
天才は、自分とは違う、自分はできないと思考停止にならないでください。
「世界を変える発明」は時間を制することで誰でも生み出せる、と言っても過言ではないのです。
と著者は言っています。
もちろん、この本を読めば誰でも、天才になれるとは言いません。当たり前ですが・・。しかし、この本に出てくることは、誰にでもできる事ばかりです。
その一つ一つを見ると、難しいことはしていません。ただ、それを実行し、続ける事ができるかできないかになるのだと思います。(なかなか出来ない)
まず、天から与えられている時間は皆平等である。ここに気がつきました。人の能力がいきなり向上するようなことはありません。ならば、時間の使い方を徹底的に突き詰めるしかない。すなわち、時間を制する者が世界をせいしている。
時間の使い方、その考え方が、そして実行できるかどうか?が問題なのです。
例えば
・予習をする。
誰もが大切だとわかっているのに出来ない。予習してから事業に望むのと、望まないのはで理解度が変わる。
・待ち合わせの30分前には到着する。
単純なことですが、これがなかなか難しい。どうしても待ち合わせ時間に合わせて、もしくは10分前を目指してしまいます。しかし、何かトラブルがあったら間に合いません。約束の時間は、その時間に間に合うように家を出ることが大切なのではなく。その時間までに行くことが重要。
何も仕事とは関係なさそうですが、本にも書かれている花束の手配の話で、何時までに花束を用意する任務がある時。注文したら仕事が終わる訳ではなく、注文して花束が届いて初めて仕事が終わる。
自分の中で何が本当の任務・仕事かを理解していることが大切。
・10日間でやるべき事ならば、はじめの2日間で8割終わらせる。
仕事の終わらない人の多くは、締め切り間際でラストスパートをしようとする。最後に頑張ればなんとかなると思っている。その問題の1番の欠点は、仕事の難易度は最後までわからないということ。最後になってわかっても手遅れなのです。
ここであげたものは、自分の意識さえ変えれば誰にでもできること。誰にもできる小さな、あたり前のことを当たり前のようにする事が大きな結果につながる。
この本では、時間の使いだけでなく、ものの考え方、捉え方にも触れていて、
・新しいアイデアの発想の仕方
急になにか新しいアイデアが出て来るわけではなく、常に不便な事、こうした方が良いという事を考える事が大切。既存のあるものの組み合わせで新しいものが生まれる。急にどこからか降って湧いてくるわけではない。
・勉強はするな。
更に、皆が陥りやすい事として、勉強のための勉強。何かしなくては、何かのために、という必要に駆られないものは身につかない。何か目的なあってその実現のために仕方なく勉強する。調べるということが大事。好きな事をして生きていくために。
など
やる気があればだれてもできる事を実行することが大切。それを分かりやすく説明しています。
それを実行したとしても皆が天才になれるわけではないが、出来る!人になるのは間違いないと思う。時間の使い方、考え方しだいで大きな差がつくことになる。
誰もができそうでできない、やらないということは、それができるだけで、実行するだけであなたは、天才に近づけるかも。
わかり安く簡単に説明しているので、読んでいると自分でも出来るのではと思わせる一冊。何か変えたいと思っているひとは是非読んでほしい。
できることからする。
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2016/06/08
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (5件) を見る